

毎年10月は「3R推進月間」です。環境省が定めたもので、日本国内でのリデュース、リユース、リサイクルの重要性を広めるために設けられており、様々な取り組みや行事が行われます。この期間は、環境問題への関心を高め、持続可能な社会の実現に向けた具体的な行動を促すことを目的としています。
3Rってなに?
3Rとは、「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」の頭文字を取ったもので、廃棄物の削減や資源の有効活用を目指す考え方です。これらは環境保護だけでなく、経済的な観点からも重要とされています。
では、それぞれの意味や違いはなんでしょう?
Reduce(リデュース)
英語で「減らす」の意味で、物の消費を減らすことを指します。無駄なものを購入したり使用したりしないように心がけることで、ごみの発生を抑えることが目的です。例えば、必要なものだけを選んで買うことで、資源の浪費を防ぎます。また、エネルギーや水の使用量も減らすことができるため、環境への負担を軽減する効果があります。
Reuse(リユース)
英語で「再使用する」の意味で、一度使った物をごみにせず繰り返し使用することです。これにより、新たに製品を作るための資源消費やエネルギー消費を削減できます。リユースは、物の寿命を延ばす手段でもあり、捨てずに別の用途で活用することで、ごみの量も減らすことができます。
Recycle(リサイクル)
英語で「再生利用する」「再循環させる」の意味です。ごみになった物を新しい資源として再加工し、新たな製品に生まれ変わらせることを指します。リサイクルによって資源やエネルギー問題の深刻化に対応し、新たな採掘や製造による環境への影響が軽減されます。
3Rには優先順位があり、最も望ましい方法からリデュース、リユース、リサイクルとなり、この順番で考えたり行動することが大切となってきます。
私たちができる3R活動
私たち一人ひとりが日常生活でできる3R活動を具体的に考えてみましょう。
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無駄な包装や容器を減らす
➡マイバッグやマイボトルを持ち歩く。
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使い捨てプラスチック製品を避ける
➡ストローやカトラリーの代わりに、再利用可能なものを使用する。
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食材の無駄を減らす
➡計画的な買い物を行い、必要な分だけ購入する。
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デジタル化
➡紙を減らすために、新聞や雑誌を電子版に切り替える。
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エネルギー効率の良い家電製品を選ぶ
➡省エネタイプの家電に切り替えることで、電力消費を削減する。
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古着や家具の交換会に参加
➡不要になった衣服や家具を必要な人と交換する。
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空き瓶や缶の再利用
➡収納容器として使ったり、DIYに活用したりする。
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リフィル商品を選ぶ
➡シャンプーや洗剤など、詰め替え用の商品を購入して使う。
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修理して使う
➡壊れた家電や衣服は修理して再利用し、新しいものを買わないよう心掛ける。
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資源ごみの分別収集
➡ペットボトル、紙類、金属などは正しく分別し、リサイクルに出す。
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リサイクルショップへの持ち込み
➡不要になった衣服や家具はリサイクルショップで引き取ってもらう。
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コンポスト化
➡生ごみを堆肥化し、自宅で植物栽培に役立てる。
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地域のリサイクルイベントに参加
➡地域で開催されるリサイクルイベントに参加し、不用品を適切に処理する。
BLUEKNITが目指す4R
4つの輪を繋いで構成されたBLUEKNITのロゴマークには、BLUEKNITが目指していく循環の4R活動という想いが込められています。
3Rに「Rethink(リシンク)」のRを加えて、4R。Rethinkは英語で「視点を変えてみる」「再考する」意味です。リシンクは、私たちが日常生活で当たり前だと思っていることを見直し、持続可能な未来を築くための重要なステップです。
循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現に向けて、リシンクの視点をデザインに取込むプロジェクトが進められています。「Rethink Design(リシンク デザイン)」プロジェクトと銘打ち、製品やサービスの設計段階から環境への影響を考慮し、資源の無駄遣いを減らすことを目的としています。このプロジェクトは、多くの企業やデザイナーによって支持されており、新しいビジネスモデルや製品開発につながっています。
リシンクは単なるスローガンではなく、私たちが直面している環境問題へのアプローチです。多くの人々が持続可能性について再考し、一人ひとりの日常生活に取り入れていくことが期待されています。
小さな行動で未来を変える
3R推進月間は、自分自身の日常生活においても環境への配慮が求められる期間です。一人ひとりが意識して行動することで持続可能な社会へ近づくことができます。BLUEKNIT storeで廃棄ゼロのニット製品を購入することも、そのうちの一つ。小さな努力でも積み重ねれば大きな変化につながります。この機会にぜひ、自分自身のできることから始めてみましょう。