いまさら聞けないSDGs

GLOBAL GOASLS WEEK
GLOBAL GOASLS WEEK

国連でSDGsが採択された925日(GLOBAL GOALS DAY)を含む毎年9月末の1週間は「SDGs週間|GLOBAL GOALS WEEK」と呼ばれ、SDGsに関連するイベントや活動が行われる週間です。

世界的な課題解決を目指すSDGs(Sustainable Development Goals)。よく聞く言葉ですが、具体的に何を意味しているのか、理解しづらい方も多いかもしれません。

この記事では、いまさら人に聞きづらい「SDGs」の基本的な概念や、身近でできる取組みなどをわかりやすく解説します。

SDGsとは?

SDGs(エスディージーズ)とは、Sustainable Development Goalsの略称で、それぞれの単語の頭文字とGoalsの「s」を合わせた言葉。日本語では「持続可能な開発目標」と訳され、国連が2015年に持続可能な社会の実現のために設定した国際社会共通の17の目標と169のターゲットを指します。

Sustainable Development Goals

SDGsは、2030年までに貧困の撲滅や地球環境の保護など、世界の持続可能な未来を実現するための指針となっています。

なぜSDGsが重要なのか?

SDGsのもとになったのが、2000年に開催された国連ミレニアム・サミットで採択された8の目標「MDGs|ミレニアム開発目標」で、2015年までに貧困削減や教育普及などの重要な課題を達成することを目指していました。しかし、MDGsは一部の成功を収めたものの、全ての課題を解決することはできませんでした。

未達に終わった問題を解決するために、後継者としてバトンを渡されたのがSDGsです。MDGsでは、主に開発途上国の課題解決に焦点を当てていましたが、SDGsでは対象を地球上にいる人全員と定め、社会的・経済的格差の是正や環境保護も重視されています。

MDGsから進化したSDGsは、経済的な発展と環境保護の両立を重視し、より持続可能性を追求した枠組みであり、政府や自治体だけではなく、企業や個人の行動も求められています。

キーワードは「誰ひとり取り残さない」

SDGsが掲げている17の目標。「誰ひとり取り残さない」という理念が掲げられており、すべての人がそれぞれの立場から目標達成のために行動することが必要とされています。

持続可能な世界にしていくための17の目標を、それぞれ見ていきましょう。

1. No Poverty 貧困をなくそう

1. No Poverty

貧困をなくそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

2. Zero Hunger 貧飢餓をゼロに

2. Zero Hunger

飢餓をゼロに

飢餓を終わらせ、すべての人が一年を通して栄養のある十分な食料を確保できるようにし、持続可能な農業を促進する

3. Good Health and Well-being すべての人に健康と福祉を

3. Good Health and Well-being

すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

4. Quality Education 質の高い教育をみんなに

4. Quality Education

質の高い教育をみんなに

すべての人が受けられる公正で質の高い教育の完全普及を達成し、生涯にわたって学習できる機会を増やす

5. Gender Equality ジェンダー平等を実現しよう

5. Gender Equality

ジェンダー平等を実現しよう

男女平等を達成し、全ての女性および女児の能力の可能性を伸ばす

6. Clean Water and Sanitation 安全な水とトイレを世界中に

6. Clean Water and Sanitation

安全な水とトイレを世界中に

すべての人が安全な水とトイレを利用できるよう衛生環境を改善し、ずっと管理していけるようにする

7. Affordable and Clean Energy エネルギーをみんなにそしてクリーンに

7. Affordable and Clean Energy

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

すべての人が、安くて安定した持続可能な近代的エネルギーを利用できるようにする

8. Decent Work and Economic Growth 働きがいも経済成長も

8. Decent Work and Economic Growth

働きがいも経済成長も

誰も取り残さないで持続可能な経済成長を促進し、すべての人が生産的で働きがいのある人間らしい仕事に就くことができるようにする

9. Industry, Innovation, and Infrastructure 産業と技術革新の基盤をつくろう

9. Industry, Innovation, and Infrastructure

産業と技術革新の基盤をつくろう

災害に強いインフラを作り、持続可能な形で産業を発展させイノベーションを推進する

10. Reduced Inequalities 人や国の不平等をなくそう

10. Reduced Inequalities

人や国の不平等をなくそう

各国内および各国間の不平等を見直す

11. Sustainable Cities and Communities 住み続けられるまちづくりを

11. Sustainable Cities and Communities

住み続けられるまちづくりを

安全で災害に強く、持続可能な都市および居住環境を実現する

12. Responsible Consumption and Production つくる責任つかう責任

12. Responsible Consumption and Production

つくる責任つかう責任

持続可能な方法で生産し、消費する取り組みを進める

13. Climate Action 気候変動に具体的な対策を

13. Climate Action

気候変動に具体的な対策を

気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる

14. Life Below Water 海の豊かさを守ろう

14. Life Below Water

海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

15. Life on Land 陸の豊かさも守ろう

15. Life on Land

陸の豊かさも守ろう

陸上の生態系や森林の保護・回復と持続可能な利用を推進し、砂漠化と土地の劣化に対処し、生物多様性の損失を阻止する

16. Peace, Justice, and Strong Institutions 平和と公正をすべての人に

16. Peace, Justice, and Strong Institutions

平和と公正をすべての人に

持続可能な開発のための平和的で誰も置き去りにしない社会を促進し、すべての人が法や制度で守られる社会を構築する

17. Partnerships for the Goals パートナーシップで目標を達成しよう

17. Partnerships for the Goalsnbsp

パートナーシップで目標を達成しよう

目標の達成にために必要な手段を強化し、持続可能な開発にむけて世界のみんなで協力する

BLUEKNITでは、ニットメーカーや協業パートナーと一緒に、持続可能な目標に向けて活動を続けています。

BLUEKNITとSDGs

SDGs達成のために私たちにできること

2030年のSDGs目標達成を実現するためには、私たち一人ひとりの積極的な取り組みが不可欠です。難しいことではなく、私たちが日常生活で行える行動が目標達成への貢献につながります。

例えば、こんなことから始めてみてはどうでしょうか。

  • 目標7|エネルギーをみんなにそしてクリーンに 使わない電化製品や照明を消したり、省エネ家電を選ぶことで「目標7|エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に貢献
  • 目標6|安全な水とトイレを世界中に 蛇口をしっかり閉めたり、シャワー時間を短くして水を節約することで「目標6|安全な水とトイレを世界中に」に貢献
  • 目標12|つくる責任つかう責任 可燃ごみと資源ごみを分別し、リサイクル可能なものは正しく回収することで「目標12|つくる責任つかう責任」に貢献
  • 目標2|飢餓をゼロに 食材の保存方法や調理計画に気をつけて、食品ロスを削減することで「目標2|飢餓をゼロ」に貢献
  • 目標13|気候変動に具体的な対策を 徒歩や自転車、公共交通機関を利用することで「目標13|気候変動に具体的な対策を」に貢献
  • 目標8|働きがいも経済成長も 社会的・経済的な公正さや持続可能性が重視されているフェアトレード製品を購入することで「目標8|働きがいも経済成長も」に貢献
  • 目標16|平和と公正を全ての人に 地域活動やボランティア活動に参加することで「目標16|平和と公正を全ての人に」に貢献

1つひとつは小さな行動でも、これらが積み重なっていくことで、SDGsの達成に向けて貢献することができます。一人ひとりが意識して行動し、周囲にも広めることで、持続可能な未来への道を切り拓き、より持続可能で豊かな社会を実現しましょう。

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