ニットのお手入れについて

製品に付いている洗濯表示を確認。

ニット製品を洗う前には、必ず製品に付いている洗濯表示をチェックしてください。記号の一番最初、左端に描いてある「洗濯桶のマーク」が洗濯についての表示です。×が付いているものは、ご家庭での洗濯は避けてください。桶に手が入っているマークは「手洗い」が可能という意味。それ以外が洗濯機で洗える表示となっており、桶の中の数字が水温、下の棒線が1本の時は「弱い」2本の時は「非常に弱い」を意味しています。

ご家庭で手洗いする際の手順をご紹介します。

洗濯桶の中に、洗濯表示に適した水温の水を入れ、適量の洗剤を入れます。洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤で蛍光増白剤が入っていないものを使用してください。水温が適切でないと、繊維を傷めたり、縮む原因にもなりますので、十分にご注意ください。

汚れがつきやすい部分（衿、脇の下、袖口など）が表になるようにニットを畳んで、やさしく押し洗いをしていきます。洗剤液の中に押し沈め、両手で持ち上げるを数回繰り返してください。強く揉んだり、ゴシゴシこすったりは厳禁！繊維が絡まりごわついたり、縮みの原因に繋がります。

水を換えて2～3回すすぎましょう。

たっぷりの水で押し洗いをしながら、すすいでいきます。すすぎの最後に柔軟剤を入れると、静電気が起きにくくなり、繊維もやわらかく仕上がります。

バスタオルに包み、水分を取ります。

すすぎ終わったら軽く手で押し絞り、やさしく形を整えていきます。シワや型崩れを防ぐため、ねじって絞らないようご注意ください。バスタオルにはさみ、上から押さえたり、端から巻いて、残った水分を吸い取ってください。

洗濯機で脱水をする場合は、必ず洗濯ネットに入れて30秒～60秒ほど脱水をしてください。長く脱水をかけると繊維が痛む原因になります。また、洗濯ネットはニットを畳んだサイズぴったりのものを使用するのがポイントです。洗濯ネットが大きすぎて中でニットが動くと、型崩れや繊維の劣化に繋がりますので、ご注意ください。

なるべく平らな状態で、陰干しします。

脱水ができたら再度形を整えて、陰干しをしてください。直射日光があたると、変色や繊維の劣化に繋がるおそれがあります。吊り干しは、型崩れやニットの自重による伸びに繋がるので、できる限り平干しがおすすめです。

ウール・カシミヤ製品は、やさしくブラッシングがおすすめ。

お気に入りのニットを長く愛用するためには、日々のお手入れが大切です。連続着用は避け、1日着たら1日休ませてください。

着用後は、その都度、やさしく毛の流れに沿ってブラッシングをしてください。ホコリを落とし、繊維の流れを整えることで毛玉防止にも繋がります。静電気を防ぐため、合成繊維ではなく天然毛のブラシの使用をおすすめします。また、洗濯後、乾かした後にブラッシングをすることで、毛並みが整い、風合いがよみがえります。

汗や湿気は虫食いの原因にもなりますので、収納・保管する際は、しっかりと乾かし、風通しがよく涼しい場所に防虫剤と一緒に収納してください。ハンガーで吊り下げての収納は、ニット全体の伸びや型崩れに繋がるため、畳みでの収納をおすすめします。日光の当たる場所で保管すると、変色や劣化の原因となりますのでお控えください。