

2月10日はニットでつながる日
毎年2月10日は「ニットの日」。
その由来は「2(に)10(と)」という語呂合わせからきています。ニットの日が最初に制定されたのが1988年。神奈川県の横浜手作りニット友の会が制定し、その6年後の1994年には、日本ニット工業組合連合会により全国的な記念日として制定されました。たくさんの方々に、ニットを親しみ楽しんでいただけるように、日本国内のニット業界の発展に貢献することを目的とされています。ニットを着る人、ニット産業に関わる人にとって、特別な意味を持つ日となっています。
さらに近年では、ニットは単なるファッションアイテムとしてだけでなく、持続可能なものづくりを実現する技術としても注目されています。
環境にもやさしい技術、ホールガーメント®
BLUEKNITで取り扱っているニットの多くが「ホールガーメント®」という技術でつくられています。従来のニットの製造工程では、型紙に合わせて裁断したり縫い合わせたりするため、裁断くずや縫いしろ分が必要となり、それが廃棄物や原料ロスとなっていました。一方ホールガーメント®は、一着丸ごと立体的に編み上げることで、裁断工程や縫いしろを必要とせず、生産過程で出る廃棄物やロスの削減につながる生産技術です。

一般的な製品
生地を型紙に合わせて裁断し、パーツを縫い合わせるので、裁断くずや縫いしろは原料のロスになります。

ホールガーメント®
一着丸ごと生産されるため、原料の無駄がありません。
ホールガーメント®は着心地にも優れ、身体に自然にフィットしながらも動きを妨げないという特徴も併せ持っています。この革新的な技術は、生産効率向上だけでなく資源節約にも貢献し、まさに次世代型サステナブルファッションと言えるでしょう。ホールガーメント®ニットの編み目には、人々の未来への想いや環境への配慮が込められています。
資源を活かす、新しいものづくり
大量生産・大量消費が問題視される中、限りある資源を有効利用するものづくりへシフトする動きが広まっています。その一例として注目されているのが「残糸(ざんし)」の活用です。
残糸とは、衣料品を生産する過程でどうしても出てしまう余り糸のこと。例えば、ニット製品を作る際には、色や編み柄を決めるためのサンプル作成段階で、たくさんの糸が必要ですが、その一部は最終的には製品に使われずに残ってしまうことがあります。また、うまく編めずキズになったり穴が開いてしまったりして、製品に出来ない「編み損じ」が発生することもあります。
この製造過程でどうしても余ってしまう糸や編み損じた編地を捨てずに再利用することで、資源の無駄遣いを防ぎ、環境負荷を軽減します。
さらに、小ロット生産を取り入れることにより、必要な時に必要な分だけをつくり、過剰在庫や廃棄リスクを抑えるものづくりも進められています。
残糸から生まれたサステナブルニット
残糸を再利用する方法はさまざまですが、新しい糸を使用するよりも手間暇がかかるのも事実です。それでも手間を惜しまず残糸を活用し、新しい命を吹き込むアップサイクルなものづくりに挑戦しているブランドが近年増えてきました。
BLUEKNITに参加している「残糸を活用したものづくり」を行っている2ブランドをご紹介します。

つかいきる課佐藤ニット(東京都八王子)
東京都八王子市にある佐藤ニットは、家族で営む小さな工場で、糸の巻き上げから仕上げ、梱包まで一貫して丁寧なものづくりを行っています。
佐藤ニットが展開する「つかいきる課」は、その名の通り、大切な資源を“使い切る”ことにこだわったブランド。残糸を活用し、新たな価値ある製品へと生まれ変わらせています。工場の方々のひたむきでやさしい印象そのままに、ふんわりと軽くやさしい着心地のニットです。未来への想いが編み目一つひとつに込められている製品は、多くのファンから指示されています。

maalisukuu佐藤繊維株式会社(山形県)
山形県寒河江市に拠点を置く佐藤繊維株式会社は、糸づくりから製品まで一貫生産しており、独創的なオリジナルブランドを多数手掛けているメーカーです。職人のひらめきと創意工夫が試行錯誤の末にかたちになった喜びを、着る人と共有できるものづくりを目指している「maalisukuu(マーリスク)」は、環境への配慮も忘れないブランド。残糸から作られるモヘヤカーディガンとプルオーバーは、軽やかな着心地と暖かさを兼ね備えています。その柔らかな風合いと洗練されたデザインは、一度袖を通せば手放せなくなる魅力をもっています。






