

季節の変わり目、衣替えの時期がやってきました。
かさばるニットは収納方法やスペースの確保に悩むもの。型崩れやしわ、虫食いなどのトラブルが発生しないように収納することも大切です。
今回は、ニットを美しく保つための収納方法をご紹介します。お気に入りのニットが長く着られるように、正しい収納方法を取り入れましょう。
シーズン中の収納方法
ニットは伸びやすく、型崩れしやすいため、畳んで収納するのがおすすめです。胸元にしわがあると、着用した時に目立ってしまうため、しわにならないように整えて畳みましょう。
胸元がしわにならない畳み方




ニットの背中側を上にして、肩の部分で折り返し、折った身頃に沿うように袖を折り返します。もう片方の袖も同じように折り、衿元を裾に向かって半分に折り返し、胸元を整えて完成です。
折りじわが気になる時は、間にタオルをはさんで畳むと折りじわが付きにくくなります。タオルはニットと同色のものを選ぶと、毛羽が付いても目立ちません。
畳んだニットは、引き出しに立てて並べるのがおすすめ。重みがかからないためしわになりにくく、着たい時に選びやすいのも魅力です。ぎゅうぎゅうに詰め込むと、しわや型崩れの原因になるので、ゆとりをもって収納するようにしてください。
スペースに余裕がある場合は、平畳みにして、浅い引き出しに1~2着ゆったりと収納するのもおすすめです。重みがかからないため、畳みじわも付きにくく、ふんわりとした風合いを保つことができます。
スペースの確保が難しい場合、シーズン中は、あまり重くないニットであればハンガーに掛けても収納可能です。ただし、袖を垂らした状態でハンガーに掛けると、首回りも重みで引っ張られてしまうので、畳んだ状態でハンガーに掛けるのがおすすめです。


ニットを縦半分に折り、脇の部分にハンガーの頭が来るように置きます。ハンガーを挟むように、袖部分と裾部分を折り返して完成です。
シーズンオフの収納方法
お気に入りのニットをたくさん着た後は、次のシーズンに向けて、ニットをきれいに保つための下準備が必要です。シーズンオフのニット収納方法をご紹介します。
03-A)洗濯やクリーニングをする
一度でも着用した場合、目には見えなくても汚れが付着しているため、必ず洗濯やクリーニングをしてから保管するようにしましょう。汚れや汗が付着した状態での収納は、黄ばみや虫食いの原因になる可能性があります。
03-B)必ず畳んで保管をする
長期保管の場合は、ニットが重みで伸びないように、必ず畳んで保管をしてください。湿気はカビの原因にもなるため、しっかりと乾燥させ、収納ケースは通気性の良いものを選びましょう。除湿剤を使うのもおすすめです。
03-C)防虫剤を入れる
特に、カシミヤやウールといった動物繊維のニットは虫食いの被害を受けやすいため、必ず防虫剤を入れるようにしてください。防虫剤の成分は空気よりも重いので、一番上に乗せるのが効果的です。
防虫剤のにおいが付いてしまった場合、ドライヤーの風を当てると取れやすいことがあります。ただし、繊維を痛める恐れがあるので、冷風がおすすめです。
ニットのしわが気になる場合は、製品に付いている洗濯ネームのアイロン表示に従って、アイロンをかけましょう。直にアイロンをかけるのではなく、スチームアイロンをしわが気になる部分に少し離してかけるのが基本です。スチームの蒸気である程度ニットが湿ったら、その上からタオルでやさしく押して、しわを伸ばしてください。
湿気が残ったまま収納するとカビの原因になるため、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。